ヴィタール VITAL

2004/海獣シアター製作/ゼアリズエンタープライズ配給/04年12月11日公開/アミューズCQN、K’s cinema/35ミリ/コダック/カラー/DTSステレオ/ビスタ/86分/5reels
©2004 SHINYA TSUKAMOTO・KAIJYU THEATER

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〈解説〉都市と肉体をテーマに撮り続けてきた塚本が、肉体そのものに迫った『六月の蛇』をへて、肉体の内部という新境地を開拓した作品。塚本はこの作品のために多量の参考文献や図版を読み、長期にわたる解剖学者や医学生への取材、そして大学病院の実際の解剖実習に立会見学するなど万端の準備で臨んだという。この「解剖」はその後『鉄男 THE BULLET MAN』においても重要なエッセンスとして用いられている。エンディングテーマ曲をCoccoが担当。

〈略筋〉交通事故からかろうじて一命を取り留めた青年、高木博史(浅野忠信)。だが彼は、一切の記憶を失っていた。父・隆二(串田和美)や母・慎子(りりィ)の顔さえわからない。しかしなぜか医学書にだけは興味を示し、やがて大学の医学部に入学する。2年生の必須科目である解剖実習が始まり、博史の班に若い女性の遺体が割りあてられた。その遺体の左腕に刺青がある。記憶の空白を埋めるかのように解剖にのめり込んでいく博史は、解剖を続けるにつれ、現実とは異なる世界へとフラッシュしていく。それは、左腕に刺青のある涼子(柄本奈美)という女性と一緒に過ごす、甘く切ない記憶を超えた世界だった。彼はもうひとつの世界で涼子と共に生きることを決めるが・・・・・・。

☆05年ブリュッセル国際映画祭銀鴉賞(SILVER RAVEN)受賞/第3回アジア太平洋地域諸国国際映画祭(ウラジオストック国際映画祭)審査員特別賞/04年シッチェス国際映画祭ニュービジョンズ部門最優秀作品賞受賞/第19回高崎映画祭最優秀作品賞受賞・最優秀主演男優賞受賞(浅野忠信)

[スタッフ]
企画・制作:海獣シアター
プロデューサー・監督・脚本・撮影監督・美術監督・撮影・編集:塚本晋也
プロデューサー:日下部圭子/日下部孝一/朱京順
プロデューサー・助監督:川原伸一
助監督:小出健/黒木久勝/中村佑子/安倍雄治
撮影:志田貴之
照明:吉田恵輔
スチール:天満眞也
人体造型:織田尚/高木紳吾/前田裕基
解剖デッサン:熊澤久里
録音:小原善哉
音響効果:北田雅也
制作進行:福山秀美/岡素子/平嶋康人/湯川暁子
美術助手:越賀あや/吉田光希/井上裕一/齋藤恵/谷川佳子/諏訪亜沙美
衣裳制作:岩・浩子
メイク:福山秀美
振付:大島早紀子(H・アール・カオス)
振付助手:白川直子(H・アール・カオス)
音楽:石川忠
エンディング曲:Cocco「blue bird」
作詞・作曲:こっこ/編曲:片山敦夫
Ⓟ2004 Victor Entertainment,Inc./MS Artist Products Inc./Cocco Co.,Ltd. 2004 STAY GOLD MUSIC PUBLISHING INC./Cocco Co.,Ltd
解剖監修:関野佳久(解剖学者)

[キャスト]
高木博史:浅野忠信
大山涼子:柄本奈美
吉本郁美:KIKI
高木隆二:串田和美
高木慎子:りりィ
大山三郎:國村隼
大山のり子:木野花
柏淵教授:岸部一徳
中井教諭:利重剛
青木教諭:原昇
刑事:康すおん
斎場係員:鈴木一功/松田次雄
発生学教授:川島宏知
生理学教授:中島陽典
神経学教授:村松利史
心理学教授:綾田俊樹