2002/海獣シアター製作/ゼアリズエンタープライズ配給/03年5月24日公開/渋谷シネ・アミューズ、銀座シネ・ラ・セット(L)/35ミリ/コダック/アシディック・ブラック&ホワイト(カラーポジ・プリント)/スタンダード(1:1.33)/DTS STEREO/77分/4reels
©2002 KAIJYU THEATER・TSUKAMOTO SHINYA
六月の蛇 [DVD]
六月の蛇 初回限定版 [DVD]
塚本晋也 COLLECTOR’S BOX 2001-2010 [DVD]
小説 六月の蛇
A SHAKE OF JUNE
〈解説〉塚本自身が「出発点であり、ひとつの到達点」という本作は、20年間塚本が温めていたアイデアがベース。死の病を宣告されたストーカーにより、変態的な陵辱を強要される人妻を描く。共にガンに侵された男女の性的な駆け引きに、女の夫が絡む奇妙な三角関係が、梅雨の東京で展開され、大量の雨と切なく震える感情で画面はしっとりと濡れていく。
〈略筋〉梅雨の東京。潔癖症の中年サラリーマン辰巳重彦(神足裕司)と、心の健康センター電話相談室に勤める妻・りん子(黒沢あすか)。高級マンションで恵まれた生活を送る二人。一流企業に勤務する重彦の帰宅は遅く、会社から早く戻った時はキッチンを執拗に磨き上げ、夜になるとダブルベッドを抜け出していく。一方、死の病に冒され、生きる気力をなくした飴口道郎(塚本晋也)は、暗室と隣り合わせの居室で孤独に座り込んでいた。まもなくりん子は、職場で道郎から自殺予告の電話を受け、彼に励ましの言葉を与える。それをきっかけに、道郎のストーカー行為が始まる。りん子宛てに届いた封書には、彼女の自慰行為を盗み撮りした写真が入っていた。道郎の脅迫が始まる。りん子は極端に短いスカートをはいて街を歩かされ、ポルノ・ショップへバイブレーターを買いに行かされ、そして・・・。死の痛みと圧倒的な孤独の中、自らを開放していく女の姿を描く。
☆02年ヴェネチア国際映画祭審査員特別大賞/02年ヴェネチア国際映画祭協賛キネマトリックス長編映画部門最優秀作品賞/02年シッチェス国際映画祭最優秀美術監督賞/03年ポルト国際映画祭ファンタジー特別賞/03年ポルト国際映画祭最優秀主演女優賞(黒沢あすか)
[スタッフ]
プロデューサー・監督・脚本・撮影監督・美術監督・照明監督・編集:塚本晋也
音楽:石川忠
アシスタントプロデューサー・助監督:川原伸一
助監督:小出健/黒木久勝
撮影:志田貴之
照明:吉田恵輔/斎藤香織/由利敦子
制作・メイク:福山秀美
衣裳協力:岩崎浩子/加藤ゆか
衣裳担当:河野稔子/空閑雅子
スチール:天満眞也
録音:小原善哉
音響効果:北田雅也/柴崎憲治
美術:広瀬陽一/山本雅夫/中村佑子/西宮由貴/越賀あや/千葉友子
特殊効果:中村元/林啓史/吉田光希
ガンエフェクト:唐沢裕一
特殊メイク:織田尚
制作進行:福山秀美/山下若菜/岡素子
現像:IMAGICA
配給プロデューサー:日下部圭子
海外プロデューサー:朱京順
[キャスト]
辰巳りん子:黒沢あすか
辰巳重彦:神足裕司
飴口道郎:塚本晋也
りん子の同僚:鈴木卓爾
八百屋:不和万作
重彦の母:花原照子
アダルト雑誌・編集長:田口トモロヲ
アダルト雑誌・カメラマン:大槻修治
若い警官:寺島進
年輩の警官:真実一路
警官:山口剛
大人の玩具屋・店員:鈴木一功
大人の玩具屋・客:塩田時敏/ジーコ内山/中村元
デパート・若い客:村瀬貴洋/塩崎誠/辻岡正人/佐久間高秀