1999/セディック・丸紅製作/東宝配給/99年9月15日公開/35ミリ/コダック/カラー/ドルビーSR/アメリカンビスタ/84分/6reels/PG12指定
©1999 SEDIC INTERNATIONAL MARUBENI/2012年現在配給:セディック・インターナショナル
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〈解説〉本木雅弘の発案により、江戸川乱歩の同名短編小説を映画化。塚本は少年期から乱歩の熱狂的なファンだったが、舞台を明治末期に移し、短編の原作を大幅に脚色した。塚本が敬愛していた北村道子の衣裳の力も大きい。『ヒルコ/妖怪ハンター』と同じセディックインターナショナルの製作だが、塚本のプロダクション、海獣シアターも全面的に協力しており、メジャーとインディペンデントの合体体制で撮影が進められた。“敵対する分身“は塚本の重要なモチーフである。
〈略筋〉階級意識が歴然とあった明治末期。大徳寺医院の跡取として、医師の地位も名誉も、そして若く美しい妻りん(りょう)をも手にした大徳寺雪雄(本木雅弘)。そんな誰もが羨む大徳寺家に、次々と不幸が襲いかかる。父・茂文(筒井康隆)、母・美津枝(藤村志保)の不思議な死。また雪雄は、日増しに自分にまとわりつく謎の視線に悩まされるようになる。ある日、一人で庭に出た雪雄を襲う影があった。ぎりぎりと首を絞めてくる手の持ち主を一目見ようとした彼の目に映ったのは、自分と全く同じ顔をした男、捨吉(本木雅弘、二役)だった。
☆99年プサン国際映画祭観客賞/00年ヌシャテル映画祭グランプリ/00年シッチェス映画祭音楽賞/第14回高崎映画祭最優秀主演女優賞(りょう)
[スタッフ]
企画製作:中沢敏明/古里靖彦
プロデューサー:西村大志
アソシエイトプロデューサー:鶴岡智之
監督・脚本・撮影監督・編集:塚本晋也
原作:江戸川乱歩「双生児~ある死刑囚が教誨師にうちあけた話~」
美術プロデュース:種田陽平
美術:佐々木尚
装飾:石田登
衣裳:北村道子
ヘアメイク監修:柘植伊佐夫
ヘアメイク:勇見勝彦
特殊メイク:織田尚
音楽:石川忠
音響効果:柴崎憲治
整音:小原善哉
スチール:中野愛子
助監督:大谷清英
CGI:坂美佐子/小畑正好/田所貴司
演出助手:小出健/黒木久勝
撮影助手:森下彰三/志田貴之/鈴木智則
照明:まつくましんいち/小川大介/鳥谷部康広/宮尾康史/吉村俊弘/吉田恵輔
美術助手:三ツ松けいこ
小道具協力:山下順弘
着付:飯田裕子/山田恵里
スタントコーディネイト:辻井啓伺
操演:鳴海聡/船橋誠
製作協力:海獣シアター
[キャスト]
大徳寺雪雄・捨吉:本木雅弘
大徳寺りん:りょう
大徳寺美津枝:藤村志保
大徳寺茂文:筒井康隆
シゲ:もたいまさこ
乞食僧侶:石橋蓮司
角兵衛:麿赤兒
富豪:竹中直人
復讐の若者:浅野忠信
診療所患者・中年:田口モトロヲ
診療所患者・若者:村上淳
診療所患者・母親:内田春菊
貧民窟の老人:今福将雄
滝江:大方斐紗子
俊子:広岡由里子
すず:猪俣由貴
子供:溝口遊人
刑事:金守珍
戦争の男:塚本耕司