1995/海獣シアター製作・配給/95年10月21日公開/BOX東中野/35ミリ/コダック/カラー/モノラル/アメリカンビスタ/87分/7reels/R15指定
©1995 KAIJYU THEATER
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DUCTILE サウンドトラック SHINYATSUKAMOTOS FILM/MUSIC BY CHU ISHIKAWA
〈解説〉かつて現役のボクサーだった塚本の実弟・耕司の話が企画のヒントとなり、彼をボクサー役で役者に起用。最初に脚本を依頼した斎藤久志(クレジットは原案)のアイデアにより、塚本晋也演じるサラリーマンが恋人を友人のボクサーに寝取られて激怒するという、三角関係の愛憎物語に発展した。無数のピアッシングと刺青により野性の血に目覚めるヒロイン。コンクリートで囲まれた東京で、ボクシングという血を流すスポーツに出会い、原始的な本能を呼び覚ますひ主人公。「鉄男ⅡBODTY HAMMER」で始まった「都市と肉体」論が進化し、異常なテンションが高まる三角関係の物語に発展する。
〈略筋〉ボクシングの試合会場を訪れた保険会社のサラリーマン、津田義春(塚本晋也)。彼は、そこで最も会いたくなかったかつての友人、プロボクサーの小島拓司(塚本耕司)と再会する。彼は高校時代の後輩だったが、当時、共通の女友達を殺された暗い過去を持っており、それが原因で疎遠になっていた。義春はこの出会いに言い様のない不安を感じる。果たして拓司は、義春の婚約者ひづる(藤井かほり)を誘惑し始める。拓司の挑発に義春の怒りが爆発。相手がプロボクサーであるにもかかわらず、無謀にも拓司のアパートへと殴り込むのだが、あっさりと打ちのめされてしまう。ひづるの中で何かが目覚め、やがて華奢な体に痛々しいほどのピアスや刺青を施し始める。そして自分を束縛しようとする義春のもとを去り、拓司と暮らし始める。ひづるを失った義春は拓司への憎しみを募らせながらも、拓司の通うボクシング・ジムに入門。取り憑かれたようにトレーニングに励む。凶暴性を発揮していく義春。上り調子のボクサーとの試合に恐れを感じる拓司、そして自分自身もどこへ向かおうとしているのか分からないひずるの激しい三角関係。彼らはそれぞれの答えを出そうとするのだった。
☆95年サンダンス・フィルム・フェスティバル・イン東京グランプリ/96年ロカルノ国際映画祭ヤング審査員特別賞/95年キネマ旬報新人男優賞受賞(塚本耕司)/95年キネマ旬報第10位/第10回高崎映画祭最優秀監督賞受賞、最優秀助演女優賞受賞(藤井かほり)
[スタッフ]
プロデューサー・監督・脚本・原案・撮影・美術監督・照明・編集:塚本晋也
原案:斎藤久志/塚本晋也
音楽:石川忠
美術:小出健/黒木久勝/磯野勇/山口るみ/外山光子
録音:川島一郎
整音:関谷行雄
効果:柴崎憲治
助監督:大谷清英
撮影助手:横山克典/志田貴之
監督助手:松山香/金丸博/牧野朝香/静野裕之
製作進行:中崎清美/塚田知子
特殊メイク:深谷陽/井上忠弘
特殊造型:織田尚/寒河江弘
ヘアーメイク:佐々木かおり/中原康博/川上久美
衣裳:岩崎浩子/佐藤博子/豊田真弓/大山比珠子
スチール:天満眞也
海外プロデューサー:朱京順
特別協力:相原裕美
宣伝:Be Wiz
[キャスト]
津田義春:塚本晋也
藤本ひづる:藤井かほり
小島拓司:塚本耕司
会長・白田:輪島功一
トレーナー・長谷:六平直政
トレーナー・大泉:竹中直人
トレーナー・小宮:宮田正明
練習生・余木:柚木健吾
練習生・青木:雑賀俊光
その他の出演者:飯田正人/中田公二/荒谷清水/梅田敏治/平口広美/及川英貴/神林和雄/叶岡伸/波多雅子/満野千加子/岩田珉/吉村やよい/谷本美穂/日置明子/鈴木美和子/松本コンチータ/田幸恵/佐々木直美/ジーコ内山/金内智子/田口トモロヲ/小松沢陽一/塩田時敏/唯野未歩子/中沢あずさ/小野綾子/野木亜希子/金丸博/小出健/姥山良子/深貝大輔/松沢呉一/武藤起一/ジュリー・ドレフュス/三留まゆみ/石川忠/吉村俊弘/大谷清英