『KOTOKO』は、ロッテルダム映画祭でも上映されました。
今回は、世界で話題となった作品を集めたスペクトラム部門での上映。
上映日は、
1月30日 Oude Luxor(900席劇場)
2月2日 Pathe1 (760席シネコン)
2月3日 Oude Luxor(900席劇場)
塚本は2日深夜に到着。到着前の上映も満席で大好評。
塚本が立ち会った3日の上映は大雪で極寒だったにも関わらず、熱心な観客がつめかけた。
観客は衝撃を受けながらもコミカルなシーンで大笑いし、熱狂的な反応を見せた。
上映後の質疑応答では、塚本の英語本を書いたトム・メスも登壇し、 いくつもの質問が飛び出した。オランダの観客は、日本のシンガーでありアーティストであるCoccoという存在に大きな興味を持った様子。
オランダのメジャー新聞NRCHandelsbladに『KOTOKO』は熱い文章で扱われた。
以下 同誌のまとめ
もはやショックな映画には驚きを示さないロッテルダムの観客も、この映画には大きなショックを受けざるを得なかった。観客を絶対安心の場所にとどめさせない映画だ。赤ん坊を守りたいあまり、現実と虚構の区別がつかなくなっていく女性の頭に中に1時間半いるという感覚。古代ギリシャ悲劇のようなモチーフを使いながらも、現代の人々が感じている深い混乱を現実として描いている。見せかけではないショックが、映画のテーマと内容すべてに縫い込まれている。まったく新しいカテゴリーの映画だ。