鉄男Ⅱ BODY HAMMER TETSUOⅡ THE BODY HAMMER

1992/海獣シアター・東芝EMI製作/東芝EMI・海獣シアター配給/92年10月3日公開/シネマライズ渋谷(L)/35ミリ/コダック/カラー/モノラル/スタンダード/83分/6reels/R15指定
©1992 TOSHIBA-EMI・KAIJYU( THEATER

鉄男Ⅱ~TETSUOⅡ THE BODY HAMMER SUPER REMIX VERSION~ [DVD]
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鉄男 TETSUO コンプリート・サウンドトラック
鉄男 TETSUO
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〈解説〉いわゆる続編ではなく、『鉄男』のモチーフをSFアクションにグレード・アップさせた全く新しいストーリーのパート2。塚本はこの映画を持って1年がかりで世界中の映画祭を回り、後の日本映画海外進出の先駆けとなる。93年2月には再編集版“スーパー・リミックス・ヴァージョン”がテアトル池袋を皮切りに発表され、以降、このヴァージョンがオリジナル扱いとなっている。

〈略筋〉谷口朋生(田口トモロヲ)は、8歳で他人の家に貰われるまでの幼い記憶を喪失していたが、いまは妻のカナ(叶岡伸)、3歳の息子と、ハイテクなマンションで平穏に暮らしていた。その幸福な一家に忍び寄る、不気味なスキンヘッドの二人組。黒装束に身を固めたその兄(手塚秀彰)と弟(浅田修生)は、ショッピング中の谷口一家に突然襲いかかった。谷口の肉体に何かを撃ち込み、息子を連れ去り、都市を駆け巡って谷口を翻弄する。執拗に殺意をあおるスキンヘッドの兄弟は、その夜、谷口を巨大倉庫へ連れ去った。中では、何十人ものスキンヘッドの男たちが、暴力的な肉体訓練を続けている。その一角に置かれた拘束椅子に縛られ、谷口の生体実験が開始される。その様子を、スキンヘッド集団を司る青年“やつ”(塚本晋也)が、別の部屋から眺めていた。脳神経に刺激を与えられた谷口は、肉体の一部が鋼鉄の銃器と化し、激しく発砲。予想以上の破壊力を持った無意識の発砲を繰り返した後、谷口は逃走した。だが“やつ”はカナを誘拐し、谷口を煽り、再び巨大倉庫におびき寄せる。息子を殺され、次第に完璧な人間銃器と化した谷口は、“やつ”と対峙。壮絶な戦いの火ぶたが切り落とされるのだった。

☆92年ポルト国際映画祭審査員/92年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭批評家賞、ロバート・ワイズ賞/92年ブリュッセル国際ファンタジー・スリラー・SF映画祭審査員特別賞/92年タオルミナ国際映画祭審査員特別賞/92年シッチェス映画祭審査員特別賞/92年モントリオール・ファンタスティック映画祭特殊効果賞/第7回高崎映画祭若手監督グランプリ受賞

鉄男Ⅱ BODY HAMMERスーパー・リミックス・ヴァージョン
93年2月13日公開/テアトル池袋/35ミリ/カラー/モノラル/スタンダード/82分/6reels/R15指定
©1993 TOSHIBA-EMI・KAIJYU( THEATER
(以降スーパー・リミックス・ヴァージョンが『鉄男Ⅱ』のオリジナルヴァージョンとなる。)

[スタッフ]
製作:海獣シアター/東芝EMI
配給:東芝EMI/海獣シアター
製作・監督・脚本・撮影美術・照明・編集:塚本晋也
製作:小泉洋
プロデューサー:宍戸史紀/黒川文雄/竹内信夫/相原裕美
助監督:小嶋博幸/川原伸一/大谷清英
撮影助手:小田史一/横山克典
撮影補・スチール:天満眞也
美術担当:吉村俊弘
制作:芳賀昌美/安保瑞枝/田代恭子
制作助手:佐々木昭子/坂本貴美佳/守吉優子/中山叔子
特別協力:芦川博美
特殊メイク・造型:織田尚/高濱幹/深谷陽/河野泰枝/布施環/原田千晴/松尾義臣/山田哲也/新山由樹夫
美術:菅野稔/平野哲也
音楽:石川忠
エンディングテーマ「MATERIALS」布施寅泰「GUITARHYHTM」より(作詞:ハービー山口/レニーザカテク・作曲布袋寅泰)
衣裳:岩崎浩子/伊藤由美/加藤由加/米盛倫太郎
ヘアーメイクアップ:菅原真由美/佐々木かおり
スチール:松村麻里子
録音:福島音響/福島行朗/福田伸/大内ゆかり

[キャスト]
谷口朋生:田口トモロヲ
カナ:叶岡伸
やつ:塚本晋也
スキン(兄):手塚秀影
スキン(弟):浅田修生
谷口の父:金守珍
谷口の母:岩田珉
小男:川原伸一
蟻田:歌澤寅右衛門
谷口未典:富岡敬之介